2008年12月04日

アライグマ:急増、民家侵入など被害も 「天敵おらず手の打ちようがない」/滋賀

 かつて子供向けアニメで人気が高まり、現在は農作物を食い荒らす被害が深刻化しているアライグマだが、今年は甲賀市での捕獲数が昨年比2倍以上の55頭と急増していることが分かった。毎日新聞のまとめでは、県全体でも同約2倍の86頭。11月末で活動が活発な繁殖期は終わったが、同市の担当者は「天敵もおらず、手の打ちようがない。来年は捕獲数が3ケタまで増えてしまうかも」と頭を抱えている。【稲生陽】

 北米原産のアライグマは1970年代、テレビ・アニメ「あらいぐまラスカル」(77年放映)の人気もあって年間1500匹以上が輸入され、ペットとして飼われるなどしていた。
 しかし、飼育も放すことも禁じる特定外来生物に指定された05年度以降、全国で農作物の食害などの被害が急増した。ペットのアライグマが成長して凶暴化したものの、特定外来種のため販売や公的機関による引き取りができず、こっそり捨てられる例が増加したとみられる。
 こうして野生化したアライグマは民家の屋根裏などに住みついてふん尿で汚すほか、回虫や病気も媒介するという。天敵もおらず、メス11頭が毎年平均4頭を産んで増える。
 県内では90年ごろから目撃され始め、04年度から捕獲対象に。県が防除事業を始めた06年には41頭、07年には42頭が捕獲された。
 特に甲賀市では、06年に5頭だった捕獲数が07年に23頭、今年は11月末で55頭に増えた。
 また、報告数は少ないが、農作物の食害もある。県農業経営室は「被害なしとは考えられず、タヌキやハクビシンなどの被害と混同されているのかも。増えすぎる前に手を打たなければ」と話す。
 同市甲南町で競走馬200頭を飼育する調教施設「グリーンウッド」では、夜間に競走馬用の高価な餌を食べられる被害が出ている。調教中に馬の前を横切ることもあり、「馬に万一のことがあったら大変」と、調教前にアライグマを追い払うのが日課だ。今年はおり式のわな5台を自前で購入し、体重11キロの大物を含む8頭を捕獲した。
 一方、大津市や高島市などこれまで捕獲していた市町の多くで捕獲数が軒並みゼロになった。「被害はあったが、捕まえられなかった。相手もだんだん学習し、知恵が付いたのかも」(高島市)という声もあり、今後も手を焼きそうだ。12月2日朝刊

+Yahoo!ニュース-滋賀-毎日新聞

Posted by jun at 2008年12月04日 10:35 in 外来生物問題

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