琵琶湖南湖で繁茂する水草への対応策を検討していた滋賀県や国土交通省琵琶湖河川事務所などは3日、船上からの根こそぎ除去や、草を食べる魚など生き物を使った防除に取り組み、群落面積を昭和前半のレベルまで縮小させる方針を決めた。
行政が水草への対応策をまとめたのは初めて。学識者が参加する「水草繁茂に係る要因分析検討会」がこの日あり、来年度から5年間の水草管理の基本的な考えや取り組みを大筋で了承した。
取りまとめによると、南湖では昭和10−30年代も2700ヘクタールと一定量の水草が繁茂していたが、漁業や環境面で支障はなかったと指摘。現在4000ヘクタール強ある群落面積を当時と同程度まで縮小させることを目標とした。
除去方法として、「マングワ」と呼ばれる貝びき漁具を使って湖底から根こそぎ除去することを柱とした。草食性のワタカの放流など生物防除や、セタシジミの種苗放流による貝びき漁業の復活など恒常的な取り組みも提案した。
委員からは「刈り取りによるほかの生き物への影響を調査しながら事業を進めるべき」「費用対効果を考える必要がある」などと意見が出された。