2008年11月30日

危うい県内生態系 ボタンウキクサ繁茂

 外来生物法で栽培や販売、野外に放つことが禁止されている特定外来生物のボタンウキクサ(通称ウオーターレタス)が大宜味村喜如嘉の水田や用水路で繁茂しているのが見つかった。ボタンウキクサは金魚用の浮き草や観賞用としてペットショップやホームセンターなどで広く流通していたが、池や河川などの水面を覆い尽くしてほかの植物の光合成を阻害することなどから、2006年2月に特定外来生物に指定された。しかし、その周知が進んでおらず、野外での広がりと在来生物の生態系への影響が懸念されている。

 ボタンウキクサはサトイモ科の常緑多年草でアフリカ原産。アジア、オーストラリア、南北アメリカに広く分布している。日本には1920年代に観賞用として導入された。日当たりの良い場所を好み、平均水温12度以上なら生育を続けるため、暖かい沖縄では繁殖しやすいという。
 環境省那覇自然環境事務所によると、県内では読谷村の長浜ダムや那覇市の金城ダムなどで繁茂が確認された。金城ダムでは03年の大量繁茂後、除去された。同ダムの管理事務所によると、現在は繁茂は確認されていないという。
 長浜川土地改良区によると、長浜ダムでは02年12月に約14ヘクタールの湖面一面を覆い尽くすほど繁茂し水中の酸欠状態によるとみられるテラピアの大量死や水質低下など影響があった。
 03年から約2年間かけて大規模な除去作業に取り組み、現在は防御ネットで仕切るなどの対策を取っているが、ダムの下流で少量の繁殖が確認されることもあり、いたちごっこが続いている。当真嗣秀主任は「二度と大量発生しないように心掛けているが、繁殖力が強いため、一度広がると完全な除去は難しい」と話す。
 環境省那覇自然環境事務所の阿部愼太郎さんは「動植物自体に問題があるのではなく、それを持ち込み、野外に放してしまう人間に責任がある。本来の沖縄の自然を取り戻すためにも廃棄などの協力をお願いしたい」と呼び掛けている。(座波幸代)

+Yahoo!ニュース-沖縄-琉球新報

Posted by jun at 2008年11月30日 16:15 in 外来生物問題

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