2008年11月29日

琵琶湖底の低酸素化、イサザへの影響は? 滋賀県、調査に着手

 地球温暖化の影響とみられる琵琶湖・北湖湖底の低酸素化が、琵琶湖固有種の魚、イサザに及ぼす影響を調べる3年間の調査研究に、滋賀県水産試験場(彦根市)が着手した。昨年12月に低酸素が原因とみられるイサザの大量死が確認されており、同試験場はイサザが生存可能な酸素濃度など、生態から見た温暖化との関係解明を目指す。

 北湖に異なる水深ごとに設けた17定点で、イサザの生息域や水温、酸素濃度を調査。イサザ分布と、湖底を移動するとみられる低酸素の水塊との関係も、県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の水塊分布結果と照合して調べる。酸素濃度の異なる水槽で飼育して、生存できる下限の濃度を調べる耐性試験にも着手する。
 生物は一般に、酸素濃度が2ミリグラム以上ないと生存できないとされるが、調査研究では魚種で異なる適応力を測る。低酸素の水塊に対して、イサザがどんな逃避行動を取るのかなども調べる。
 同試験場は「温暖化による漁業資源への影響という観点で、調査手法も試行しながらデータを積み重ねたい」としている。
 北湖の低酸素化をめぐっては、酸素を含む表層の水が湖底に対流する「全循環」が暖冬の影響で不十分なためとされる。昨年の大量死ではイサザが酸素濃度の低い水塊に巻き込まれたとの見方が出ている。湖底の酸素濃度は今月17日にも、最深部で1リットルあたり0・5ミリグラムと調査開始以来の最低値を記録した。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2008年11月29日 14:11 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

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