世界各国から学生が集まり、湖沼の環境問題について議論する「世界学生湖沼会議2008」が21日から4日間、大津市におの浜のピアザ淡海を主会場に開かれる。排水による汚染や外来種による生態系の破壊など、深刻な問題を抱えている湖沼環境。解決に向けた機運を高めるため、次世代を担う学生らに問題に向き合ってもらおうと、国際湖沼環境委員会(ILEC)が企画した。意見の発表だけでなく、運営も学生の手でという会議。県内の大学を中心に約25人で組織した実行委員会が、成功を目指して奮闘している。
「会議に参加する学生たちは、国ごとに文化や習慣が違う。それぞれの意見を生かしながらひとつの提言に集約するのは、かなり大変」。参加者から事前に集めた意見が記されたリポートの束を前に、実行委員長の安部雅宏さん(22)=立命館大理工学部3回生=は、さすがにやや疲れた表情を見せた。
実行委には、環境問題や国際協力などに興味を持つ県立大や滋賀大、立命館大など6大学の学生約25人が参加した。日本以外からの参加者は、英語の書類で選考。100人以上の応募者から、湖沼環境などを専攻する学生13人が、G8参加国と中国、インドの計9カ国から選ばれた。
ホストとなる実行委のメンバーは、授業の合間を縫って集まっては、会議の最終日に発表する提言書の素案をまとめてきた。
提言書と並び、会議の目玉となるのが3日目のディスカッションでまとめる行動案。「湖沼と共生」「湖沼と教育」の2テーマで、議論の最後に各国の学生が“私達にできること”を示し、実行を約束する。
「内容は国ごとに別々でかまわない。それぞれの国の事情に合わせて、実現可能な目標を設定することが重要。そこに向かって議論をどうまとめていくか」。実行委にとって、智恵の絞りどころでもある。
会議は、21日に開会式、22日は県教委の研修船「うみのこ」での湖上視察、23日は「湖沼と共生」「湖沼と教育」をテーマにディスカッションを開く。
その結果を素案に加え、最終日に発表される提言書。これから2年ごとに開かれる会議の「第1回」を成功させるため、実行委の学生らは最後の追い込みに入っている。
また、最終日の24日午前9時半〜午後1時にピアザ淡海で開かれるパネルディスカッション「気候変動と湖沼環境」は、先着250人に公開される。嘉田由紀子知事の記念講演も行われる。問い合わせは、同会議実行委事務局((電)077・568・4573)。
Posted by jun at 2008年11月19日 13:02 in 外来生物問題, 各種イベント, 内水面行政関連