国が淀川水系河川整備計画案に盛り込んだ大戸川ダム(大津市)建設の中止を求める滋賀、京都など4府県知事の合意について、滋賀県議会の最大会派「自民党・湖翔クラブ」(19人)は17日の政策懇談会で嘉田由紀子知事に対し、治水にダムは必要との立場から疑問点を追及した。
同クラブの佐野高典政調会長が、建設を求める市町意見との食い違いや、財政事情から県営芹谷ダム(多賀町)をやめる一方で財政負担の少ない大戸川ダムの中止を求めた理由など9項目をただした。
嘉田知事は「これからの琵琶湖のあり方で市町との方向性共有が大切」「財政面や環境面などで総合的に判断した」などと述べるにとどまった。「この合意で滋賀県は何を失い、何を得たのか」との問いにも、嘉田知事は「軽々に申し上げるべきではない」と具体的な回答を避けた。
明確な答えが示されない状況に、ほかの議員からは「要は(ダムを)造りたくないということだろう」「知事の心は滋賀県にあらずだ」と批判の声が相次いだ。
滋賀県は28日開会の定例県議会に、4知事合意を基にした国への意見書案を提案する予定。政策懇は、知事と各会派が議案や予算について調整する根回しの場で通常は非公開だが、4知事合意に対する主張を広く訴えるため同クラブが公開した。