島嶼(とうしょ)生物研究所(宜野湾市)の河内紀浩代表(34)=琉球大観光科学部非常勤講師=がマングースのふんからヤンバルクイナの羽根を見つけていたことが、27日までに分かった。ヤンバルクイナがマングースに捕食されていることを証明する初のケースとなる。
河内代表は沖縄こども未来ゾーン運営財団飼育課の中村智映さんと共に9月2日、琉大観光科学部が行っている「やんばる自然資源調査」の一環で、国頭村の安波ダム周辺でマングースのふんを拾うサンプル調査を実施。9つのふんのうち、3つから黒いしまの入ったヤンバルクイナの羽根を見つけた。
ふんからはリュウキュウアオヘビやイシカワガエルなどの希少生物の一部も見つかり、マングースがヤンバルの自然の脅威となっていることがあらためて証明された。河内さんは「ヤンバルクイナだけではなく、マングースはヤンバルの生態系すべてを脅かしている。ヤンバルクイナの保護が叫ばれているが、マングースの個体数をどうするかを真剣に考えていかなければ意味がないのではないか」と、マングース対策の必要性を指摘した。
環境省やんばる自然保護官事務所の福地壮太自然保護官は「マングースのふんを見つけても消化されていることが多く、ヤンバルクイナの羽根であれば、珍しいケースとなる」と指摘している。(大城幸多)
◇ ◇
自然動物の保護を考える国際シンポジウム「侵略的外来哺乳(ほにゅう)類の防除戦略〜生物多様性の保全を目指して〜」(CSIAM2008)(同実行委主催、環境省、県共催)が28日から30日まで、那覇市の沖縄産業支援センターで開かれる。