国土交通省が進める霞ケ浦導水事業をめぐり、茨城・栃木両県の那珂川流域7漁協と漁協が独自に設置した魚類・生態系影響評価委員会は6日、城里町でシンポジウムを開き、委員会の識者らが導水事業が那珂川のアユと自然環境にどう影響を及ぼすかを話し合った。
高村義親・茨城大名誉教授は「霞ケ浦と那珂川では藻類やリンの濃度といった環境がまるで違う。導水で結ぶと那珂川の清流は確実に汚れる」とし、浜田篤信・元県内水面水産試験場長は河川の流量変化が漁獲高に深刻な影響を与えるとするデータを示しながら「那珂川でも(導水で取水すると)流量が減り、アユがいなくなる」と話した。
最後に委員長の川崎健・東北大名誉教授が「国の間違った事業をやめさせるのが目的。無理な国の事業はやめさせることができるという先例をこの運動で作っていきたい」と話した。【若井耕司、写真も】9月7日朝刊