美浜町と若狭町に広がる三方五湖(ラムサール条約登録湿地)の一つ、水月湖でこのほど、地元の海山漁協が、小学生たちとともに水質浄化を願ってシジミを放流した。
シジミは餌を食べる際、水を吸ってろ過して吐き出す上、水中の窒素分を取り込んで成長することにより湖の富栄養化を防げるなど、水質浄化に効果があるとされている。
放流地には、昨年末に8000トンの砂を運びこんで人工的に砂地を作った。放流を手伝った近くの若狭町立梅の里小の4〜6年生17人がシジミ200キロを次々と湖へと放った。
放流後は同小学校で、日本シジミ研究所(松江市)の中村幹雄所長が、放流した児童たちにシジミの生態などについて分かりやすく解説した。産卵前のメスが10万〜100万の卵を持っていると話すと、児童からは驚きの声が上がった。
シジミは8月ごろに産卵し、その後漁獲する。同漁協は05年にもシジミ300キロを放流しており、田辺春雄組合長は「稚貝が増え、効果は上がっている。水質さえ良くなってくれれば魚も戻ってくるし、とにかく水がきれいになってほしい」と話していた。【高橋隆輔】 7月4日朝刊