国交省近畿地方整備局の淀川水系河川整備計画案を巡り、嘉田由紀子知事は1日の定例会見で、大戸川の治水について大戸川ダム(大津市)以外の方策が可能か検討するよう担当部局に指示したことを明らかにした。
知事は昨年2月、「遊水地や家屋のかさ上げなどを検討したが、いずれ国でダムを整備され、治水安全度の向上が見込める中、これらの治水対策を進めることは困難」と事実上ダムを容認。しかし、先月27日の代表質問で「淀川などの洪水調節のダムとの前提がなければ、大戸川の治水について別途検討が必要」と答弁していた。県河港課によると、今年4月以降、遊水地など代替策の可能性の精査や県独自の洪水予測などを進めている。
嘉田知事は先月29日の同局の説明会で、同ダムがない場合に発生する恐れがある浸水戸数予測について「現実とかけ離れている」と疑問を表明。同局は翌30日、県に対し、「最大の被害を計算で求めた」などと回答したが、嘉田知事は一般論として「予測はダムの効果を大きく見せようという傾向はある」と指摘した。【服部正法】 7月2日朝刊