2008年07月07日

県営芹谷ダム建設「10月までに判断」 知事、県議会で示す

 【滋賀県】嘉田由紀子知事は4日、県議会6月定例会の一般質問で、県営芹谷ダム(多賀町)建設の判断を10月までに下すと明らかにした。ダムを含む治水問題は厳しい県財政状況の中、「財政問題でもある」とした上で、住民意見や学識経験者による審議結果を経て、意思決定する方針を示した。

 知事は、芹谷ダムの効果を「一定程度有効だが、ダム建設の最終判断はしていない」と従来通りの見解を述べ、ダム建設についての態度を留保した。

 治水対策は「命にかかわる問題で方針決定はいたずらに引き伸ばすべきでない」とする一方、造林公社の債務問題を引き合いに出し、「財政面では一層厳しい局面になる」と答弁。財政事情を勘案し、治水対策も検討する必要性を示した。

 知事は「10月には芹川の治水対策について意思決定する」と明言。それまで地域住民や関係市町長からの意見聴取、有識者で構成する「淡水の川づくり検討委員会」での審議といった手順を踏み、決断する考えを示した。

 今県議会で、質問が相次いでいる栗東市のRD最終処分場問題。4日、一般質問に立った木沢成人県議(対話)は、かつて井戸や温泉掘削など地下資源開発に携わった専門知識と経験を踏まえ、県が進めようとする対策工法の問題点を突いた。

 指摘したのは、地下水汚染の状況を把握するため、県が昨年度、処分場内に掘った観測井戸からの地下水調査の手法だ。

 県の調査が土壌汚染対策法に沿った一般的な地下水調査の手法でなかったこと、それにより異常に濁りの度合いが強い地下水を採取しサンプルとしたこと。調査報告書に作業写真が添付されていないなどの不備も指摘し、「地下水の性状を正確に把握したことにはならない。瑕疵(かし)の疑いがあり、それを前提に進めることはおかしい」と、疑義を呈した。

 山仲善彰・琵琶湖環境部長は「調査手法は対策委員の意見に沿ったもので、瑕疵があるとは考えてない」と否定。一方で、調査手法には「総合的にもう一度判断する」と、調査の在り方を点検するとした。

 県が示した方針に、地元住民の強い反発がある中、県の方針が果たして妥当かどうか、あらゆる角度から問う必要がある。専門用語が飛び交い、やりとりの分かりにくさは否めなかったが、専門的見地で新たな角度からの質問は意義があり、新鮮でもあった。(本安幸則)

+Yahoo!ニュース-滋賀-中日新聞

Posted by jun at 2008年07月07日 13:07 in 内水面行政関連

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