外来生物法で飼育や移動が禁じられている特定外来種のセイヨウオオマルハナバチの侵入防止に向けたシンポジウム「野付半島とマルハナバチ」が31日、根室管内別海町で行われ、町民ら約70人が外来蜂の脅威について学んだ。
鷲谷いづみ・東大教授は講演で、(1)極めて高い増殖力で在来種を駆逐しかねない(2)営巣場所をめぐってかみ殺しをするほど競争に強い(3)在来種が受粉していた特定の花の世代交代にも影響――などの弊害が急速に起きかねないと指摘。その上で、「野付半島は確認されて2年目。ここでたたけるか、急速に増大するか、分かれ目にあるので皆さんのご協力を」と話し、除去を呼びかけた。
セイヨウオオマルハナバチは、ハウス栽培のトマトの受粉のため、道内で92年に導入。しかし、ビニールハウスの外に逃げ出し、分布が急速に全道各地に広がっており、06年に特定外来生物に指定された。千島列島固有種のノサップマルハナバチがわずかに生息する野付半島では昨年8月、セイヨウオオマルハナバチの営巣が初めて確認されている。【本間浩昭】 6月1日朝刊