国が指定する特定外来生物による農作物被害が京都府内で増えていることを受け、府はこのほど、特定外来生物のアライグマ(北米原産)とヌートリア(南米原産)の出没情報を、地図上で公開するシステムの運用を始めた。府は「府民参加のモニタリングで移動性の高い外来生物に的確な防除対策を講じられる」としている。
システムには、目撃場所や日時、目撃した個体の様子を地図情報に盛り込んでおり、府内の分布状況がひと目で分かる。
昨年10月に公開したツキノワグマの情報システムを応用し、目撃情報が集まる各市町村の有害鳥獣担当者からも直接システムに入力できるようにした。
府によると、アライグマは中丹や南丹地域で爆発的に増えており、昨年度の捕獲実績は5年前の約70倍となる577頭に上った。
ヌートリアも丹後や中丹地域を中心に捕獲され、316頭と5年前より倍増した。
アライグマとヌートリアによる農作物の被害は年間1000万円を超えており、文化財の建物に営巣したり柱や壁を傷つける報告も増えているという。