マスの養殖施設「醒井養鱒場(ようそんじょう)」(滋賀県米原市)が利用者増を目指し、子ども向けイベントを充実させている。魚の生態を学ぶ教室を2倍に増やし、釣りや養殖魚の食体験も新たに導入。「往時のにぎわいを取り戻したい」と意気込んでいる。
醒井養鱒場は1878(明治11)年、ビワマスの養殖施設として設立。現在は、稚魚を含めニジマスやイワナなど約200万匹を飼育している。
かつては大勢の観光客が訪れたが、レジャーの多様化や養殖魚の関心の薄れから、入場者数は1964年度の約42万5000人をピークに減少。近年は年間約5万人にとどまっている。
同養鱒場は本年度、魚に関心を持つ子どもを増やそうと、これまで夏休みだけ開催していた10日間の親子教室をほぼ毎月開き、20日間に倍増。従来のビデオ学習などに加え、ニジマス釣りの体験や釣った魚を食べてもらっている。
初回の4月4日は定員の約50人が参加した。岩崎治臣(はるとみ)場長(63)は「養殖魚の魅力を伝え、魚研究の担い手育成などにつながる工夫をしたい」と話している。
次回は5月17日。対象は県内在住者、定員は50人。参加費は子ども1150円、大人1500円。
申し込みは醒井養鱒場TEL0749(54)0301。