バイオエイリアンから水辺を守れ――。私立向上高校(伊勢原市見附島、生徒1070人)の生物部員らが、厚木市中荻野の広町公園で生態系を乱す外来植物の水草「オオフサモ」「ホテイアオイ」などの駆除作業をした。
同公園は90年に整備され、もともと外来種はいなかったが、近年、愛好家が持ち込んだとみられる外来種に在来植物の生態系が脅かされていた。生物部はタイワンシジミなどの外来種の研究を盛んに行っていたが、厚木市在住の部員が同公園の状態に気づき、駆除を提案した。
オオフサモはアリノトウグサ科、ブラジル原産で、水面から細かく分かれた葉を出す。外来生物法で飼育、栽培、輸入などを禁じる特定外来生物に指定されている。ホテイアオイはミズアオイ科で熱帯アメリカ原産。白と青のきれいな花を咲かせるが、国際自然保護連合(IUCN)が注意外来生物に指定している。いずれも繁殖力が強く、短時間で水面を覆って日光を閉ざし、水生生物への酸素供給を阻害する。
部員らは同市職員らとともに園内の川に入り、手作業で水草を除去。今月2、3日の2日間で約5トンに上ったという。除去した植物は乾燥させ、堆肥(たいひ)にする。【田中義宏】 4月8日朝刊