2008年04月01日

ヌートリアの繁殖広がる 泳ぐ姿かわいいが…

 京都市の桂川などで大量に繁殖し、生態系への影響が懸念されている外国原産の大型ネズミ「ヌートリア」が、半年ほど前から山科区の山科川でも目撃されている。親子で仲良く水辺を泳ぐ姿に、川沿いを散歩する市民は「かわいい」というが、食欲が旺盛なうえ繁殖力も強いだけに、農業への被害を心配する声もある。

 ヌートリアは南米原産で、戦時中に毛皮をとるため日本に持ち込まれた。現在では西日本を中心に全国に生息している。2005年に特定外来生物として指定された。府内でも各地で農作物被害が出ており、京都市内では、右京、西京、伏見各区の桂川周辺で大量に繁殖している。
 山科川ではこれまで確認されておらず、昨年度実施した府の外来生物目撃情報の募集でも、山科区内からの報告はなかった。しかし本年度に入り、市東部農業指導所に1件、府自然・環境保全室には2件の目撃情報が寄せられた。
 新十条通と交差する辺りの山科川沿いでは、半年ほど前から数カ所で目撃されているという。
 山科区東野の封ジ川大橋北側では、親1匹と子ども4匹が、川の中州に巣を作っており、小さな口を動かして草を食べたり、身を寄せ合って泳いでいる。散歩する人たちの間で人気者になっており、「手をたたくと(警戒して)巣に戻ってくるよ」と、行動パターンも把握されている。
 一方で、山科川近くに住む無職、藤澤定雄さん(72)が「朝方、家の横にいたり、ごみ箱の横にあった残飯をあさりに来ていることもある」というように、被害の前兆もある。
 ヌートリアは、法律上自由に捕獲することはできず、農業・生活被害を防ぐには追い払うしかない。現在、農作物や近隣住宅に目立った被害はないが、市東部農業指導所では「被害申請が上がれば、許可を取って捕獲することになる」としている。

+Yahoo!ニュース-京都-京都新聞

Posted by jun at 2008年04月01日 09:21 in 外来生物問題

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