霞ケ浦(茨木県)の事例を参考に、琵琶湖生態系の復元を探る研究会が8日、大津市のコラボしが21であった。湖岸の修復・保全をテーマに、それぞれの湖の研究者ら7人が、湖岸の植生の回復策などを報告した。
植物や魚類の減少、水質汚染など共通の課題を抱える中、環境保全に向けた情報を共有しようと滋賀県琵琶湖環境科学研究センターが開いた。
霞ケ浦の研究者は、湖の開発で水位が変化し、水生植物のアサザが育ちにくくなっている問題を指摘。地元小学生らと芽を採取して人工的に育てる取り組みを紹介した。かつての植生を復元するため、古い植物の種を含む湖底の土砂を造成地にまく「バンクシード(種の銀行)」の試みが成功している例も報告した。
琵琶湖の研究者らは、湖岸のヨシの復元のため間伐材を使って湖岸に波消しブロックを置く取り組みや、琵琶湖に流れ込む川に木製の魚道を設置してアユのそ上を回復させた市民団体の事例などを説明した。