2008年01月10日

琵琶湖が拡大? 滋賀県が早崎内湖の復元を本格化へ

 琵琶湖とつながった形で周囲に点在する「内湖」の1つですでに干拓されている「早崎内湖」について、滋賀県が復元を本格化させる方針を固めた。平成20年度予算案に実施計画策定に向けた測量費など約1億1000万円を盛り込む。一度干拓した湖の再生は前例がないことから、県は来年度以降、数年かけて復元方法などを盛り込んだ実施計画を策定したうえで再生事業に取りかかる。

 早崎内湖は、同県長浜市と湖北町にまたがる総面積約89ヘクタールの湿地帯。琵琶湖と水路でつながり、魚類の産卵や生息場所などとして琵琶湖の環境を保全する役割を果たしてきたが、昭和30年代から食糧増産のために干拓事業が進められ、47年に終了、農地となっていた。

 平成13年に当時の知事が内湖再生について言及し、琵琶湖の環境保全を目的とした「マザーレイク21計画」の一環として、干拓された土地のうち17ヘクタールについて実験的に復元が進められた。

 その結果、5年間で植物は300種類以上、魚類は固有種ニゴロブナやドジョウなど23種に増加し、コハクチョウが飛来するなど効果が確認されたため、本格的に復元に取り組むことに決めた。

 琵琶湖の世界遺産登録を目指す嘉田由紀子知事は「目玉事業」の1つにしたい考えで、県琵琶湖再生課は「数十年というスパンでの長期事業となるだろうが、豊かな生態系を取り戻したい」としている。

 県によると、内湖は昭和15年に37カ所(総面積約29平方キロ)あったが、高度経済成長の過程で干拓が進み、60年までに23カ所(同4・32平方キロ)に減少。現在も基本的にこの状態が続いているが、近年は動植物の生息場所としてだけでなく、水質浄化の機能も見直されている。

+Yahoo!ニュース-社会-産経新聞

Posted by jun at 2008年01月10日 11:45 in 自然環境関連, 内水面行政関連

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