【滋賀県】琵琶湖のコイ類が産卵する4月から6月中旬にかけて、近畿地方整備局琵琶湖河川事務所(大津市)が水位の低下で卵が干上がるのを防ぐため、瀬田川洗堰(あらいぜき)を操作した結果、干上がり率が4%以下に抑えられたことが分かった。今後、河川事務所は、水位維持の効果について大学教授らに意見を求め、来年度以降の方針を検討する。
河川事務所によると、産卵を考慮した水位調節は本年度初めて試験的に実施した。
湖北町延勝寺、草津市新浜町、高島市針江の3カ所で、いずれかの地点で毎日、湖岸のヨシなどに産み付けられた卵量を計測。10万個以上の産卵を確認した場合、翌日からふ化するまでの5日間、水位を維持した。
その結果、干上がり率は、21万個の産卵があった草津市で4%、15万個の卵が見つかった高島市では2%となった。
洗堰は梅雨時期にあたる6月16日以降は、水害対策のため、降雨後に速やかに水位を下げると規定している。
だが、コイやフナは雨が降った後に産卵する傾向がある。このため、降雨後に水位が下がって卵が干上がってしまうことが問題となっている。
本年度の調査でも、6月23、24日に雨が降り、同27、30日に湖北町で、それぞれ26万個、17万個の産卵を計測。その後、47%、59%が干上がった。
河川事務所は「洪水被害と、卵の干上がりの両方を防ぐ方法を検討したい」としている。
(勝山友紀)
Posted by jun at 2007年11月23日 12:02 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連