繁殖力が強く、生態系への悪影響が懸念されている水生植物「ミズヒマワリ」がこのほど、琵琶湖では初めて確認された。放置すれば急速に繁茂して在来の植物や魚類にダメージを与える恐れがあり、専門家は「手遅れになる前に早急な対策が必要だ」と指摘している。
人間環境大(愛知県岡崎市)の藤井伸二准教授(植物分類学)らが7月下旬、琵琶湖でほかの植物を調査していたところ、草津市の矢橋帰帆島の東側で2、3株を見つけた。今月初旬に再度周辺を調べ、同島の北側や琵琶湖に流入する草津川で計30株ほど確認したという。
藤井准教授によると、ミズヒマワリは流れや波のない止水域を好むため、内湖への拡大が懸念される。大量に繁茂すると湖水が低酸素状態になって魚類の生息が脅かされるほか、在来の水草を駆逐する恐れがあるという。藤井准教授は「かつて観賞用に売られていたものが持ち出されて広まったのでは。放置すれば内湖を埋め尽くすほど広がり、駆除しても焼け石に水となる恐れがある」と警告している。
県琵琶湖環境科学研究センターの西野麻知子琵琶湖環境研究部門長は「生息環境が悪化している内湖の魚類にとって追い打ちとなりかねない。今後現地を確認し、対策を検討したい」としている。