田辺市谷野口の殿山ダム上流にある日置川支流の前ノ川で21日、同市合川の谷口龍雄さん(68)が、どう猛で外来生物法で飼育や移動を厳しく規制されているカミツキガメを捕まえた。谷口さんは「捕獲場所の近くは、夏休み中は子どもたちが川遊びしていた場所。いま思うとぞっとする」と話した。
谷口さんは午後5時半ごろ、投網でアユを狙おうと川に降りたところ、水深50センチほどの川底に大きなカメがいるのを発見。近くでアユ釣りをしていた釣り人2人の協力でさおやたも網を使い、暴れるカメを引き揚げた。
捕獲したカメの甲長は32センチ。尾は25センチほどと長く、のこぎり歯のような突起が並んでおり、カミツキガメと分かった。
カミツキガメは最大で甲長50センチまで成長。俊敏で気性が大変荒い。つめは鋭く、指を食いちぎるほどあごが強いのが特徴。谷口さんらが太さ2センチほどの木の棒を口の前に差し出すと、軽くかみ切ったという。
本来は北米・南米の川や湖などに分布し、日本にいない生物だが、近年ペットとして持ち込まれ、成長して飼えなくなって捨てられることが多い。繁殖している例もあるという。田辺市では2002年7月に新庄町で同じ仲間のワニガメが見つかっている。
谷口さんは「初めて見たので驚いた。夏休みは捕獲場所の100メートル上流で子どもたちが川遊びをしていた。子どもが触ったら大変危険だった」と心配そうに話した。
県自然環境研究会の玉井済夫会長(68)=同市湊=は「カミツキガメの捕獲が近年全国的に増えているようだ。日本在来のカメが追いやられ、大きくなれば大量に餌を食べ、生態系にも影響する。飼い主が責任を持たない情けない話」と話している。
Posted by jun at 2007年09月26日 15:32 in 魚&水棲生物, 自然環境関連