2007年07月10日

オキナワキノボリトカゲ:「20年以上前に見た」 謎ますます深まる−−日南/宮崎

 日南市油津の津の峰で繁殖するオキナワキノボリトカゲについて、20年以上前から生息しているのを見たという証言が現れた。いつごろ、どうやって日南に来たかは、今後の対応策にも大きくかかわる問題だが、謎はますます深まっている。

 20年以上前に見たというのは、油津中の大木賢彦(よしひこ)教頭(49)。82〜87年に理科の教諭として同中に赴任当時、近くの住民が捕まえた見慣れないトカゲの識別を依頼され、図鑑などで調べてキノボリトカゲと判断したという。それより以前に、いつごろから生息しているかについては、現在までのところ資料はない。
 渡来方法にもいくつかの説がある。油津港湾事務所によると、10年くらい前まで、油津から那覇まで木材を運ぶ貨物船の定期航路があったという。その便か、沖縄の港に寄港した漁船に紛れ込んで油津港に上陸したという見方が一つ。これに対して、県総合博物館の末吉豊文主査(45)は「1、2匹の上陸では、ここまで繁殖はしない。船で運ばれたかどうかは別にして、まとまった数が放され、温暖な気候が手伝って繁殖したのではないか」と人為説をとる。
 生態系の破壊を引き起こしたブラックバスと同様に、繁殖に人為的なものが加わっていれば「外来種として駆逐すべき」との意見に説得力がある。しかし、動物自身が持つ移動能力で自然に繁殖したものとすると、人間の手でその繁殖を食い止めるべきかどうかは賛否が分かれそう。末吉主査は「自然の生態系や環境を守るという観点から、この問題の議論を深めてほしい」と話している。【塩満温】 7月9日朝刊

+Yahoo!ニュース-宮崎-毎日新聞

Posted by jun at 2007年07月10日 09:47 in 自然環境関連

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