2007年05月25日

少雨の琵琶湖、広がる不安 水位低下で渇水懸念 魚の産卵にも影響

 少雪、少雨の影響で、琵琶湖の水位が記録的な低さで推移している。水位上昇が欠かせないコイ・フナ類の産卵に深刻な影響が懸念されるほか、夏場の渇水への不安が広がりつつある。滋賀県は今月、国土交通省に水位低下を防ぐ早急な対応をとるよう要望した。

 4、5月の水位は平年を30センチ前後下回る状況で推移しており、1992年の瀬田川洗堰の操作規則制定以降では過去最低レベルが続く。24日現在もマイナス19センチで、平年より31センチ低い。
 彦根地方気象台によると、平年の1−5月の降水量は計600ミリを超えるが、今年は計371ミリ(23日現在)にとどまっている。
 コイ・フナが卵を産み付ける湖岸のヨシ帯が水につからないことから、産卵への影響が指摘されている。産卵状況を毎日調査している国交省琵琶湖河川事務所によると、草津市新浜町では昨年4−5月に計約500万粒の産卵を確認したが、本年度は10万粒以上を確認したのがまだ1回しかない。
 同事務所は「まとまった雨があれば、一気に産卵するかもしれない」と期待をつなぐが、県琵琶湖・環境科学研究センターの西野麻知子部門長は「コイ・フナの産卵量は70年の1割程度に減っており、それが4、5月に集中している。少雨の影響は避けられない」と懸念する。
 貯水率が6割を切った永源寺ダム(東近江市)の農業用水を使う愛荘町は、水確保に頭を悩ませている。13日以降、同ダムからの送水が2日おきになり、補給用の地下水も枯れ始めた。同町の西沢文博農林商工課長は「水が足りないという住民の苦情も出ている。地下水は雨で回復しにくく、夏が心配だ」と話す。
 県は1日、国交省近畿地方整備局に対し、きめ細かな堰の操作や、他府県のダムの水を優先して使うことを要望した。琵琶湖河川事務所は「この時期にこれだけ水位が低いことは前例がない」としており、引き続き琵琶湖からの放流を必要最低限にとどめ、水位維持に努めるとしている。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2007年05月25日 16:11 in 自然環境関連

mark-aa.jpg