◇捕獲システム構築へ
国内の生態系に被害を与える特定外来生物に指定された「ウチダザリガニ」の生息状況調査が23日、釧路市の春採湖で始まり、この日は86匹が捕獲された。春採湖はヒブナの生息地として国の天然記念物に指定されているが、ウチダザリガニがヒブナの生息環境を脅かしているとみられ、同市は今年度の調査結果をもとに来年度以降の本格的な捕獲システムを構築したい考えだ。
同市などによると、調査は昨年度に続く2年目の実施。調査ポイントは湖岸全域の140カ所で、捕獲した個体の体長や体重、雌雄、卵の有無などを調べて処分する。23日は同市からの委託を受けた事業者が前日に70カ所で仕掛けた漁具を回収。中から体長8〜12センチのザリガニを取り出し、測定作業を進めた。
ウチダザリガニは1930年に食用として摩周湖に放流され、道内各地の湖沼へと生息域を拡大した。春採湖では00年ごろから見つかるようになり、昨年度の調査では計1447匹を捕獲。単純計算だと1万匹は生息していることになるという。近年、ヒブナの産卵に不可欠なリュウノヒゲモ、マツモなどの水草が激減している原因とみられ、早急な対策が求められている。一方、阿寒湖では「レイクロブスター」の名で新たな味覚として売り出し中でもある。
今回は今年度の第1回調査として26日までを予定。ザリガニの活動が活発になる夏場にも2回、各5日間の調査を行う。【山田泰雄】 5月24日朝刊