2007年05月24日

山形県、シロギスの資源回復計画 釣り人に自主規制要請

 シロギスの漁獲量の激減に歯止めをかけようと、山形県は資源回復計画を策定し、12センチ以下の保護を呼び掛ける。漁業者だけでなく、一般の釣り人にも自主規制を求めていくことにしており、本格シーズンの初夏を前にチラシを配るなどして周知を図っていく。

 県庄内総合支庁水産課によると、シロギスの漁獲量は1980年代には150トン前後あったが、その後減少の一途をたどり、近年は20トン前後に落ち込んでいる。

 乱獲などが原因とみられるが、生態を含め因果関係はよく分かっていない。激減傾向は隣県の秋田、新潟も同じという。

 山形県は94年から、漁業者に対してはキスを含む小型魚の資源管理措置として、網目を拡大したり、休漁日を設けるなどして自主規制を続けてきた。しかしキスに限ると効果は見られず、「一般の釣果が資源に与える影響も無視できない」として今回、釣り人にも12センチ以下の放流や、針をなるべく大きくするよう協力を呼び掛けることにした。

 キスは砂浜からの投げ釣りの人気魚で、庄内浜は全国有数のスポットだけに影響は少なくない。地元の釣り愛好家(63)は「釣果が少ないときは、12センチ以下でも放すのがもったいない。罰則がないから断固反対ではないが、キス釣りをする人を悪者扱いするのはどうか。協力を求めるのなら、年ごとに結果を公表して検証すべきだ」と注文を付ける。

 酒田市の根上釣具店は「漁獲が減った一番の理由は、漁師の刺し網による巻き網漁のせいで、釣り人が釣る量などたかが知れている。釣った魚を放流しても、海底を何10メートルも引きずられては生き残れないし、効果はあまり期待できないのではないか」と指摘する。

 県は今後5年間の目標として、近年の漁獲量(20トン程度)の維持を掲げる。今後、釣り人向けのフォーラムを開くなどして理解と協力を求める。水産課は「漁業者だけでなく、釣り人を巻き込んでの資源管理は初の試み。モデルケースとなるよう、資源動向を把握ながら回復につなげたい」としている。

+Yahoo!ニュース-山形-河北新報

Posted by jun at 2007年05月24日 11:27 in 自然環境関連

mark-aa.jpg