琵琶湖内湖の西の湖(滋賀県安土町)に、外来の底生生物フロリダマミズヨコエビが定着していることが、県琵琶湖・環境科学研究センターの調査で24日までに分かった。琵琶湖周辺での確認は初めてで、生態系への影響が懸念される。外来の水草に付着して侵入した可能性が高く、専門家は観賞魚などの飼育が広がる中、外来の水草の廃棄に注意を呼び掛けている。
フロリダマミズヨコエビは北米原産で、体長約5ミリ前後。繁殖力が強く、国内では1989年に千葉県で発見されて以降、関東地方を中心に湖岸や川底に生息域を広げ、近畿では2002年に京都府内の宇治川で見つかっている。
同センターの西野麻知子・琵琶湖環境研究部門長が昨年5月、西の湖北部のヨシ群落6カ所から、ヨシの根に付着していた計34個体を採取した。このうち5個体が卵を持つ雌だった。
琵琶湖固有種で、県の希少種に指定されているアナンデールヨコエビやナリタヨコエビ(ともに体長約1・5ミリ)と酷似しており、見分けが難しいという。両エビとの餌をめぐる競争も考えられ、生態系への影響が懸念される。
西野部門長は「外来魚の意図的な放流とは違い、水草に付着した状態で廃棄されて広まった可能性が高い。琵琶湖への侵入は時間の問題。外来の水草を捨てる時には熱湯をかけるなど注意を払わないと、根絶は難しい」と指摘している。