2007年03月27日

シジミ漁復活へ 藻刈り湖底耕す 滋賀県、草津に試験区

 畑の雑草を刈り取って土を耕すように、琵琶湖でも藻を刈った上で湖底を耕す研究を滋賀県が進めている。湖底で育てるのは、琵琶湖固有種のセタシジミ。泥に覆われた湖底をかつてのような砂地に変えることで、シジミ漁の復活を目指す。

 草津市志那町、下笠町の沖に幅300メートル、長さ5キロの試験区を設けた。効率的に藻を刈る機具の改良や、湖底を耕す技術の開発を進めている。
 南湖では近年、藻が大量に繁茂した結果、湖底が酸素不足になったり、泥に覆われた状況がより進むなど、シジミが生息できない環境になっている。草津市沖は砂地が広がり、シジミの好漁場だったが、ここ数年は藻がスクリューに絡むため船も出せなくなっている。
 研究は、一部で国の事業の委託を受けて本年度から始めた。藻を刈る試験では、シジミ漁に使う「マンガン」という機具の改良に取り組んでいる。長方形の枠に貝を集めるためのつめを付けたもので、本来は網袋を付けて船で引いて使うが、刈り取り専用のため網袋は付けず、つめの長さや密度を変えて試験を繰り返している。
 藻を刈った後は、湖底を耕して酸素を供給することで、貝やさまざまな生き物が住めるような環境をつくる。県水産試験場では、船で引くと10個の羽根が土に食い込んで掘り起こす「回転羽根式湖底耕うん機」を開発。昨夏にはセタシジミの稚貝を試験区に放流し、来年度に成長具合を調べることにしている。
 かつては、シジミ漁で底を引っかく↓藻が刈り取られる↓砂地が維持される↓シジミが育つ−という循環があった。県水産試験場の桑村邦彦専門員は「まだ湖底の酸素量の増加といった効果は見られないが、いつか魚や貝でにぎわう南湖を取り戻したい」としている。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2007年03月27日 12:51 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

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