2007年03月08日

ツボカビ県内初確認 ペット店で販売のカエルから

 両生類を絶滅させる恐れがあるカエルのツボカビが、県内のペットショップで購入したカエル5匹から検出されたことが7日までに分かった。ツボカビは昨年12月に国内で初めて確認され、県内での報告は初めて。ツボカビは両生類が世界的に減少している大きな原因とされ、致死率が極めて高い。感染から2カ月ほどで種が絶滅したとの報告もあり、県内の自然界で広まった場合、希少種が絶滅し、生態系に影響が出るのは必至。感染の疑いが強い危険種のカエルの流通を止めることは現行法では難しいが、県内の獣医師らからは「事態は急を要しており、県や国全体での徹底した対応が必要だ」との声が上がっている。

 ツボカビは人へは感染しない。感染したカエルや、飼育容器の水を捨てることで、野外に広まる恐れがある。
 県内での発見は麻布大学獣医学部の宇根有美助教授が7日、豊見城市の漫湖水鳥・湿地センターで開催した「カエルツボカビ症専門家緊急会議」で報告した。
 宇根助教授は調査のため1月から2月にかけて4回にわたり、県内のペットショップで4種類のカエル14匹を購入。2月初旬から同下旬にかけて14匹のうち、2種類の4匹から陽性、1匹からほぼ陽性の「疑陽性」が検出された。いずれのカエルも処分されている。
 宇根助教授はツボカビを「過去最悪の伝染病」と言う。カエルが消えると昆虫が増え、農作物への被害や昆虫による人への感染症の増加、イリオモテヤマネコなどカエルを捕食する種の絶滅など、生態系の崩壊につながると指摘した。
 国内の野外でのツボカビ発見例はまだないが、野外に拡散した場合の根絶は非常に困難なため「飼育下に封じ込め、コントロールすることが絶対急務。すべての分野の人が一致団結しないと防げない」と訴えた。
 会議に出席した県自然保護課の上原隆廣課長は「重要なことなので環境省と共同歩調で取り組みたい」と、啓発活動に力を入れる考えを示した。
 環境省那覇自然環境事務所(中島慶二所長)は一般向けの相談窓口098(853)8001を県獣医師会内に設置し、カエルに少しでも異変を感じたら相談するように呼び掛けている。 (関戸塩)

+Yahoo!ニュース-沖縄-琉球新報

Posted by jun at 2007年03月08日 15:04 in 魚&水棲生物, 自然環境関連

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