県は、和歌山市と海南市で進めるニホンザルとタイワンザルの混血ザル捕獲で、昨年末までに335匹を捕獲し、安楽死させた。捕獲は本年度で5年目。昨秋の調査で残数は30〜40匹と推測しており、県自然環境室は「捕獲の効果が表れてきた。今後、密度の低下で捕獲率は低くなると予想されるが、全頭捕獲を目指す」と話している。
仕掛けている捕獲おりは、大型2基、中型1基、小型4基の計7基。本年度の捕獲予算は400万円。
タイワンザルの野生化は、1949年ごろ、和歌山市と海南市の境界付近にあった動物園が十数匹を逃がしたことに始まるとされる。ニホンザルとの混血が進めば生態系が脅かされるとして、県は2002年度から3年計画で捕獲を始め、計244匹の混血ザルを安楽死させた。
04年度が最終年度だったが、日本霊長類学会や県環境審議会などが県主導の計画延長を求め、05年度から、有害獣駆除として県が捕獲している。
05年度は40匹、06年度は昨年12月末までに51匹を捕獲した。
県自然環境室は「2年前に推定した残数(50〜78匹)より捕獲数が多くなっている。これは自然増が予想を上回っていたためだろう。本年度の捕獲も順調で、とにかくすべてを捕まえる」と話している。