2005年03月23日

MORIZO'S U.S.TOURNEY FILES「FILE8」

FILE 8 体調管理に気をつけないと、チャンスは消える……
BASS CITGOバスマスターツアー第5戦ノースキャロライナ州レイク・ノーマン戦

 ついに……た、倒れてしまったぁ(T-T)。まさかここまで疲労がたまってしまうとは……。「バスフィッシングは、ホントに過酷なスポーツなんやな〜」と再認識した。寝不足で、眠い目をこすりながら何10時間、何日もかけて移動。毎日冬用の防寒着を身につけて湖に出て、まったくパターンが見えないプラクティスがあっても自分の中ではその結果をポジティブに消化して。さらに本戦でのプレッシャー、食事とか洗濯とか身の周りの雑用もあるし、アメリカを転戦するのはメチャメチャ辛い。でも、勝ったときの楽しさとか嬉しさがあるから続けられるわけで、風邪を引いてボーっとしてても、私は今日も、明日もトーナメントを闘っている。

 本戦2日めが終了したその夜に仲間といっしょに食事をしていたら、バターンと倒れてしまった。気がついたらモーテルのベッドで寝てて、一緒にいたメディアの人たちがモーテルまで運んでくれたらしい。ホントに迷惑をかけたというか、心配をかけて申し訳ないというか……。彼らもバスマスターとFLWを転戦するのがどれだけ厳しいのか理解してくれている。それでも、ビックリしただろうなと。今回は特に病院に行かなかったが、試合後もその町のモーテルに2日間滞在して休養した。本来であれば、すぐにFLW第4戦(ビーバーレイク大会)のプラクティスに飛んでいきたいところだったが、今後の試合に影響が出るといけないので、まずは休養することにしたのだ。なにより、今週は久しぶりに試合がないので助かった(^-^;)。私は決勝に残れなかったためトーナメントが2日めで終了したのだが、これで気が抜けたのだろう。症状は貧血だと思う。日本でも一度経験しているし、安静にしていたら回復する感じなので、とにかく寝て体力を回復させた。

 今大会では、ヒジョーに残念な結果に終わってしまった。プラクティスを終えて本戦に向けたパターンがガッチリと固まって、初日の朝を迎えた。しかし、その時点ですでに身体はフラフラした状態で、「なんとか試合は出てようすを見るか」といった感じだった。
 とにかく今回もワイルドハンチを投げまくる展開に持ち込んだ。攻略したのは無数にある桟橋とバンク、桟橋とブレイクの複合スポット。雪が降っていたが、またいつもの「何となく釣れる感」がピーンときて、7バイトで5フィッシュ(12Lb12oz)をウエイインできた。バレた2尾もグッドサイズだったため、かなりの手応えを持って2日めに挑んだ。
 しかし2日めは初日とは気圧配置が変わり、バスが桟橋から出てきてバイトしなくなった。全体的に活性が低くなった印象を受けた。また体調の具合も芳しくなく、集中力に欠けていたのだろう。キャストもロクにできない感じになって、何度もルアーを桟橋にバチバチとぶつけてしまった。結局2日めは1尾で1Lb5ozをウエイインしたのが精一杯。納得のいかない成績で、90位にまで後退してフィニッシュした。
 私がいたエリアにはリック・クラン(今大会3位)、マーティー・ストーン(今大会11位・暫定年間成績1位)がいた。だからエリア的にはバスのストック量が多い場所だったとわかる。本戦用には少しオフショアのスポッツをねらうパターンも持っていて、初日はここで1尾を釣ったが、バスのサイズを考えるとシャローのラージマウスを最初からねらっていくほうがいいと思った。そうすると、日程が進むにつれてタフになって、最終的には私が持っていた釣り方と同じメソッドでエドウィン・エバースが優勝したと聞いた。だから、ホントに惜しいトーナメントだったと思う。体調管理さえちゃんとできていれば、集中力も途切れずに2度めのトップ12入りを達成していたかもしれない。
 
 初日に13位になったとき、私は密かに暫定年間総合順位の計算をしてみた。すると、なんと25位だったのだ!  25位といえばバスマスター・クラシック出場ギリギリのラインである。一瞬とはいえ、このクオリファイが見えたがために、焦ったり、キャストがくるったり、バイトを見過ごしていたのかもしれない。まだまだ甘いね……倒れるまで頑張ってるのにぃ(T-T)。
 ともあれ、BASSもいよいよ次回がラストの1戦となる。最終戦は上位入賞をもちろんねらっていくが、楽しんで釣りをすることを心がけて頑張りたい。体調はまだ完全に回復していないが、無理のない程度にプラクティスをして本戦に臨みむつもりだ。

Posted by DODGE at 2005年03月23日 19:38 in MORIZO'S U.S.TOURNEY FILES

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