「ナガミヒナゲシ」という植物は、道路沿いなどでオレンジ色の花をつける。毒に注意と呼びかける情報もあるが、過剰に心配する必要はないと専門家は指摘する。
「触ってしまったが、大丈夫でしょうか。毒があると聞いたので」
植物図鑑の編集部にこんな問い合わせがあったと聞き、東京大の塚谷裕一教授(植物学)は情報源を探ってみた。外来生物法に基づき栽培などが禁止されている「特定外来生物」や、環境省が注意を呼びかける「生態系被害防止外来種リスト」にも指定されていない。
だが、SNSにはナガミヒナゲシの危険性を警告する情報が多い。
首都圏のある大学のX公式アカウントでは「触れたらあかん」とつぶやき、素手で触るとかぶれたり、皮膚がただれたりする危険性を示唆していた。
繁殖力が強く周辺の植物に影響を与える恐れがあるとして、駆除法を広報する自治体や、そうした動きを伝える報道もある。
塚谷さんは説明する。
「イチジクやセロリでもかぶれる人はかぶれますから、絶対大丈夫という植物はそもそもない。普通の雑草でかぶれない人は、これにもかぶれないと思う。他の植物を駆逐することもないでしょう」
