沖縄県名護市などに定着している特定外来生物のタイワンハブが北部3村に北上するのを防ごうと、県が防止柵を設置することが4日、県自然保護課への取材で分かった。東村有銘から大宜味村津波の約7・5キロの区間の公有地に柵を設置する計画で、希少種が多く生息するやんばる地域への侵入リスクの低減を図る。
タイワンハブは小動物を幅広く捕食する強い肉食性を持っており、生息域の広がりで在来生物や生態系への影響が懸念されている。
県自然保護課によると、東村有銘から大宜味村津波の区間のうち約7キロに柵の設置を予定している。タイワンハブが通り抜けないよう高さ約1・2メートルの支柱を打ち込み、ネットを張る。
タイワンハブは中国南部や台湾などを原産とする毒ヘビ。県内では1993年に名護市の野外で初めて発見された。最近では国頭、東、大宜味の3村でも目撃されたり死がいが確認されたりしている。生きた個体の捕獲例はないが、関係者は警戒を強めている。
国頭村議会は昨年、防除対策などを国や県に求める意見書を全会一致で可決した。
県薬務生活衛生課によると、2024年に自治体が確認したタイワンハブの駆除数は名護市で906匹、今帰仁村で498匹、本部町で1747匹。県全体では3454匹で、国頭、東、大宜味の3村はゼロだった。
