外来害虫・チュウゴクアミガサハゴロモ 27都府県で確認 果樹や茶など加害

 果樹や茶などを広く加害する外来害虫・チュウゴクアミガサハゴロモの確認が全国で相次いでいる。昨年8月の神奈川県で初確認以降、計27都府県で見つかった。枝の吸汁や産卵をすることで樹勢低下を招き、海外では枯死事例もある。日本では大きな経済的被害の報告はないが、農水省は地域の発生状況を踏まえ、適切な対応を呼びかけている。

 中国原産のカメムシ目ハゴロモ科の害虫。東アジアと欧州を中心に広がっている。成虫は体長11~14ミリほどで、赤褐色から鉄さび様の色をしていて、羽の両外側の縁に目立つ白斑がある。

 神奈川県が最初に出した特殊報によると、県内の樹木類生産者にハゴロモ類による木の衰弱被害などが出ていたため調べると、同害虫だと分かった。その後は他県でも確認が相次ぎ、今年10月には、発生が増えているとして埼玉県が全国初の注意報も出した。

 同県病害虫防除所は技術情報で、同害虫の被害を受けた枝の見分け方や、枝の除去や被害部分にテープを巻いて卵のふ化を防ぐ方法を紹介。同害虫に登録のある農薬はないため、耕種的・物理的な対策を促している。

 農水省によると現時点で「経済的に大きな被害は報告されていない」(植物防疫課)。疑わしい害虫を見つけたら各自治体の公開情報を参考に適切な対応を求めている。

(藤平樹)

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