“アジア初” 熊本県で古代魚『ガー』の化石見つかる 約9000万年前に生息

『生きた化石』とも言われる古代魚「ガー」が、かつてアジアにも生息していたことが、初めて証明されました。

 現在「ガー」は、環境省の特定外来生物に指定され厄介者扱いされることも少なくありませんが、その生息を示す決定的な証拠が熊本で見つかりました。アジア初の発見です。

■「ワニのよう」かつて騒動になった “厄介者”

 2004年の熊本県八代市、水無川で見慣れない生物が目撃されました。 目撃した男性「見た目はちょっとワニのよう。素手では触れなかった」 その生物は、まだら模様のボディに、くちばしのように長い口、肉食魚の「アリゲーターガー」です。 日本には自然分布していない、いわゆる「外来種」で、生態系に影響を及ぼすとされています。

■決め手は「3mmの背骨」

 そんな、アリゲーターガーを含む「ガー科」は恐竜の時代・白亜紀から生息していますが、アジアでの分布は確認されていませんでした。 しかし、その「ガー」が、約9300万年前の熊本に生息していた可能性を示す化石が、御船町で見つかったのです。

御船町恐竜博物館 池上直樹さん「砂の塊の中に黒いものがあるので、骨があると気づく」

 3mmほどの小さな小さな化石。ガーの背骨の一部です。

池上さん「約9000万年前に御船周辺にいたであろう『ガー』の想像の模型です。顔は細長いくちばしのような顔で、体の表面にはひし形の分厚い硬い鱗がびっしり並んでいる」

 見つかった化石は、模型で示すと背骨の一部、尾びれの付け根のあたりです。 前方はふくらみ、後方はへこんでいるという形状は、ガー独特のものなのだとか。

■約9000万年前の姿を知る手がかり

 実は、御船町ではガーの特徴をもつ鱗の化石が1990年代から見つかっていました。しかし、これだけでは根拠として不十分でした。 今回背骨の一部が加わったことにより、ようやく確定。アジア初の発見です。

池上さん「恐竜以外の生き物たちも過去の地球の姿を知る大きな手掛かり、御船の化石を調べると世界で知られていないことが分かる。御船の化石はすごいと思いました」

 今回、特別に取材できた「背骨の一部」も、展示の準備が整い次第、公開したいとしています。

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