大切に育てていたメダカ100匹食べられる被害 犯人はアニメで人気の「特定外来生物」

 京都府の乙訓地域でアライグマによる被害が多様化している。これまでは農作物や民家への被害が目立っていたが、民家で飼っているペットの魚まで食べられるケースも見られるようになった。各市町は捕獲用のおりを貸し出したり、駆除業者を紹介したりするなど被害の拡大防止に向けて注意を呼びかけている。

 アライグマは北米原産でペットとして持ち込まれたが野生化し、全国に拡大。2005年に特定外来生物に指定され、府内では全域で分布が確認されている。

 乙訓地域でも、ニンジンやトウモロコシなどの農作物が食べられたり、倉庫や屋根裏に住み着く生活被害が続発している。中でも最近増えているのがペットの食害だ。

 向日市上植野町の民家では飼っていた100匹近くのメダカがアライグマに食べられる被害が発生した。庭に置いていた水槽のネットが外され、不振に思った住人が捕獲用のおりを設置すると、8月4日から12日にかけてアライグマが計4頭捕獲されたという。住民の男性は「丹精込めて育てたメダカだったのにほとんど食べられてしまい残念だ」と頭を抱えていた。

 大山崎町では昨年夏ごろ、民家の庭にある池のコイが全て食べられる被害も起こった。こちらも池の近くに設置したおりで捕まったアライグマの仕業だとみられている。

 ただ、乙訓2市1町のアライグマの捕獲数は、それほど多くはない。向日市では昨年度に4匹、今年は9月10日時点で7匹捕獲されている。長岡京市では昨年度20匹だったが今年は2匹と激減。大山崎町は昨年度の4匹に対し、今年も4匹を捕獲しているという。

 一方で大切に育てているペットも被害に遭う現状に、大山崎町の担当者は「アライグマは雑食性で何でも食べる」と注意を求める。乙訓地域の2市1町では捕獲用おりの貸し出しも行っている。各市町の担当者は、被害がある場合は捕獲おりの設置やアライグマの苦手な臭いを出す忌避剤を使うなどの対策を勧めている。

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