カミキリ被害の桜並木、進む伐採 樹齢60年含む80本 群馬・桐生

 【群馬】特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の被害を受けているとして、県は旧桐生南高校(桐生市広沢町3丁目)の敷地にある桜の木などの伐採を進めている。将来的に倒木する可能性が高く、放置するとカミキリが拡散する恐れもあるためという。

 伐採するのはソメイヨシノ78本、ウメ2本の計80本。古い大木は樹齢約60年という。すでに昨年12月~今年2月に一部を伐採し、残りは11月~来年2月の落葉時期に実施する。

 桐生南高は2021年3月に閉校。敷地は現在、レンタルスペース「KIRINAN BASE」として活用され、野球チームの練習やイベントなどに使われている。国道50号の近くで、春に咲き誇る桜並木は名所として知られていた。

 県財産有効活用課によると、樹木医が調査した結果、薬剤による防除は難しいとされ、伐採が決まった。同課は「周辺の安全確保を最優先した」としており、住民らには被害状況などを説明して理解を得たという。

 クビアカツヤカミキリは体長2~4センチで、光沢のある黒い体に赤い胸が特徴。生息地の中国などから木材や輸送用パレットなどに紛れて国内に入ってきたとみられる。樹木に卵を産み付け、幼虫は内部を侵食しながら成長するため、樹木が弱ったり枯死したりする。

 県の今年度の調査によると、クビアカツヤカミキリによる樹木の被害は県内27市町村で計1万3927本にのぼる。特定外来生物のため飼育や生きたまま持ち運ぶことは禁止されており、県は「見つけた場合は、その場で駆除してほしい」と呼びかけている。(小幡淳一)

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