特定外来生物のザリガニ「ミステリークレイフィッシュ」が、那覇市立銘苅小学校校舎わきのビオトープ(生き物の生息空間)に生息・定着していることがこのほど確認された。10月には浦添市の水場でも捕獲された。ミステリークレイフィッシュは2024年に那覇市の天久ちゅらまち公園の池で見つかり、国内で初めて定着が確認されていた。県内で同ザリガニが見つかったのは3カ所に広がった。
ミステリークレイフィッシュは繁殖力が強く、雌単独で増殖する「単為生殖」をする。生息域が広がれば、カエル類など希少種を含む在来生物に大きな影響を与える恐れがある。
天久ちゅらまち公園で外来ザリガニが確認されたことを受け、環境省沖縄奄美自然環境事務所は2025年度、生息の可能性がある那覇市、糸満市、西原町の池など6カ所(天久ちゅらまち公園を含む)の水を採取し、環境DNA(ふんや殻など生物由来のDNAの断片)の調査を実施した。
調査地点の一つである銘苅小のビオトープにはわなも仕掛けた。その結果、環境DNAが検出され、9月には複数の個体を捕獲した。那覇市教育委員会はビオトープの歩道側にネットの柵を設け、立ち入りを禁じている。駆除していく方針。銘苅小は外来ザリガニを拡散させないよう児童や保護者に注意を喚起した。
龍潭など4カ所からは同ザリガニの環境DNAは検出されておらず、生息は確認されていない。一方、浦添市の捕獲場所は環境DNAを調査した6カ所とは別の水場で、具体的な場所は現時点で公表されていない。
沖縄奄美自然環境事務所はミステリークレイフィッシュの可能性がある個体を見つけたときは速やかに同事務所、電話098(836)6400に連絡するよう呼び掛けている。
(名城知二朗通信員)
