【アライグマが侵入】罠や網を張っても…穴を掘って家庭菜園に トウモロコシを食い荒らす被害相次ぐ

 塀の上にたたずむ1頭のアライグマ。 今月8日札幌市豊平区の住宅で撮影された映像です。 目撃者によるとアライグマは塀から下りてあたりを動きまわった後、姿を消したということです。

廣瀬美羽記者:「このあたりの住宅街でアライグマが目撃されました。あちらにはワナが仕掛けられています。」

 また、別の場所の住民によると、豊平区美園周辺ではアライグマがたびたび目撃されていて、2週間ほど前には家庭菜園のトウモロコシ30本すべてが3頭のアライグマに食べられる被害も起きました。

 アライグマは特定外来生物に指定されていて駆除の対象となっています。札幌市内では他にもアライグマによるものとみられる被害が相次いでいます。

本吉智彦記者:「こちらの住宅にある農園ではネットを厳重にかけましたが、今年もアライグマがトウモロコシを食い荒らしたようです。」

 札幌市南区真駒内東町の住宅では去年、家庭菜園のトウモロコシおよそ120本がアライグマに食べられる被害にあいました。そこで今年は、網をトウモロコシ畑の横だけではなく、上を覆うように張りましたが・・・。

被害にあった住人:「このあたり(掘った)、そこのとこと2カ所、2日にわたって2か所、掘られて入られるとまでは考えていなかった。あいつらは上から上からだけだと(思っていた)。そうしたら全然違った。」

 今年は網の下に穴を掘られ侵入されてしまい、育てていたトウモロコシの大半100本近くが食い荒らされてしまいました。

被害にあった住人:「がっかりです。ここまでやって、もう食べる寸前なんだもん。あと2,3日で食べられるって時に、ぺろっと、全部やられた。がっかりです。」

 札幌市はこれから農作物の収穫時期になり、アライグマによる食害が増える可能性が高いとして、電気柵の設置などをしてほしいとしています。

大野恵アナウンサー:道内ではクマやシカだけではなくここ数年、アライグマによる農作物被害が相次いでいます。

森唯菜アナウンサー:そうなんです。アライグマは郊外だけではなく、都市部でも生息が確認されています。まずはアライグマの生息です。もともと日本にはいない外来種で、日本で生態系や人の生活に被害を及ぼす特定外来生物に指定されています。体長は40cmから60cmで小さいんですけれども、気性が荒く攻撃的。そして繁殖力が高く、毎年3頭から6頭の子供を出産します。そんなアライグマによる全国での農作物被害が深刻化していて、特にトウモロコシの被害が相次いでいます。道内ではここ30年で生息範囲を一気に拡大しています。

まず1995年には道央や道北など24市町村で確認されていたんですけれども、6年後の2001年には道央全域、そして道東の方にも広がっています。では現在はどうなっているかというと、こちら、ほぼ全域ですね。全道167の市町村でアライグマの生息が確認されています。つまり今では道内のどこでアライグマを見かけてもおかしくないということなんです。それに伴って農業被害も拡大しています。全道での2003年の被害は3500万円程度だったんですけれども、その20年後、2023年には1億7400万円とおよそ5倍になっているんです。

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