東京都は、東京港の青海ふ頭(江東区)で23日に発見されたアリを調べたところ、南米原産の特定外来生物で強毒を持つヒアリと確認された、と発表した。コンテナヤード上で計570匹を発見した。青海ふ頭でのヒアリ発見は今年度2例目で、コンテナ航路のある中国などのヒアリ定着地域から「どうしても運ばれてきてしまう」(都の担当者)と対応に苦慮している。
国内では平成29年6月の初確認以降、19都道府県で確認され、本件が151例目。青海ふ頭のコンテナヤード上に仕掛けたエサに集まったアリを調べたところ、ヒアリと確認された。
570匹は全て働きアリだった。殺虫エサを設置して駆除した。青海ふ頭では今年度2例目。6月22日にも約100匹が発見され、駆除していた。今回の発見場所は同じコンテナヤード上の、前回とは違う場所だという。
環境省が、繁殖が拡大している中国などと定期コンテナ航路がある日本国内の65港湾を定期的に調査する中で発見された。都港湾局では、「コンテナに乗ってどうしても運ばれてきてしまう。順次発見、駆除を繰り返しており、水際で食い止められている状況だ」(担当者)と話している。
ヒアリは英語名「ファイヤーアント」。刺されると焼け付くような激しい痛みを起こす毒が注入され、赤みが出てきて、膿がたまったような症状が現れる。アレルギー反応の「アナフィラキシーショック」により、息苦しさや激しい動悸(どうき)やめまい、腹痛のほか、血圧が急低下して意識を失うなど、重症化して生命にかかわるケースもある。
ヒアリは世界で最も侵略性の強い外来種といわれ、動物や昆虫などの生態系も破壊する。莫大な費用と年月がかかる駆除は困難を極め、ほとんどの国で根絶できていないという。環境省は、「日本でも定着しそうな瀬戸際の状態だ」として注意を呼び掛けている。
