札幌市は2日、触ると皮膚がただれる危険な植物「ジャイアント・ホグウィード(バイカルハナウド)」とみられる植物が、サイクリングロード「白石こころーど」(白石区東札幌1条6丁目)付近に生育しているのを確認したと発表した。大小あわせて40株近くを除去したという。
札幌市の北海道大学で世界で最も危険な毒性植物の一つとして知られる「ジャイアント・ホグウィード(和名バイカルハナウド)」とみられるセリ科植物が見つかった問題で、北大は3日、参照できる標本などがなく「特定は困難」とする調査結果を発表した。今後は伐採時に採取したサンプルを使って毒性試験を実施するとしている。
北大によると、6月24日に「バイカルハナウドに似た植物が10株以上生育している」との情報が外部から寄せられ、調査を開始。海外では生態系に悪影響を及ぼす侵略的外来種として扱われていることから、環境省や北海道、札幌市と協議した上で、すべてを刈り取った。その際、花や葉などを毒性試験のサンプルとして収集したという。
サンプルを基に学内の専門家が同定作業を試みたところ、参照できる論文がなかったことに加え、海外でも類似種と混同される事例があることなどから「特定は困難」と判断した。ただ、国内に自生する在来種のオオハナウドとは明らかに特徴が異なっていたことも判明。今回、構内で見つかったセリ科植物にも皮膚炎を引き起こす成分が含まれている可能性があるとして、光毒性の簡易試験を実施する。
北大は今月1、2の両日、専門家による構内全域の調査を実施。発見場所以外で対象種は確認されなかったが、土壌中に種子が残っている恐れがあり、発見場所周辺の立ち入り禁止を継続し、「開花前に刈り取り、根絶を目指す」としている。
バイカルハナウドは西アジア原産の多年性植物。欧米では繁殖力の強い雑草として知られるが、花や葉、茎などに含まれる樹液には光線過敏を引き起こす物質が含まれる。樹液が皮膚に付着したまま紫外線に当たると、激しい炎症を引き起こし、目に入れば失明する恐れもある。
環境省によると、バイカルハナウドは国内では未確認の毒性植物。生態系に悪影響を及ぼしたり、人に健康被害をもたらしたりする「生態系被害防止外来種リスト」には入っていない。
札幌市では2日、北大以外の場所でバイカルハナウドと酷似した植物が生育しているのが見つかり、市環境局が40株近くを除去した。(白岩賢太)
