財務省は20日、来年度予算原案を内示し、県が要望していた最上小国川ダム建設について、調査から建設段階への移行となる建設採択を見送った。調査費1億4000万円は認めた。
斎藤弘知事は「(採択見送りになったが)調査費は要望通りなので、実質的に事業は進められる」と、建設推進の意向を改めて強調した。
県河川砂防課によると、同川のダム建設事業は、95年度から実施計画調査段階となり、毎年調査費が認められている。
県は11月末に穴あきダム案で建設する方針を決定した。しかし、地元の小国川漁協が名物のアユの生態に大きな影響を与えるとしてダム建設には一貫して反対の意向を表明している。【佐藤薫】 12月21日朝刊