海南市下津町でサバンナオオトカゲが捕獲され、県立自然博物館(同市船尾)が19日、公開展示を始めた。西アフリカの草原などに生息し、ワシントン条約にも指定されている希少動物。ペットとして飼われていたものが逃げ出したか、捨てられたとみられる。
捕獲されたトカゲは体長約50センチ、体重約800グラム。大きさから生後約1年とみられる。オオトカゲの最小の種類で、成長しても1メートル程度。住民からの通報で先月14日、海南署が同町の加茂川堤防付近で捕獲した。人に危害を加える可能性は低いが、寄生虫や病原菌を運ぶ可能性があり、同館で引き取ることになった。近年、カミツキガメやフトアゴヒゲトカゲなど外来生物が県内で捕獲されるケースが目立っているという。同館の平嶋健太郎学芸員は「手軽に購入することができるが、大切な命。最後まで責任を持って飼ってほしい」と話している。
午前9時半〜午後5時(入館は午後4時半まで)。月曜休館。問い合わせは同館(073・483・1777)。【清水有香】 12月20日朝刊