2006年11月29日

排水流出:新幹線佐久平駅の地下貯水槽、川に鉄分含む排水 魚類など影響心配/長野

 長野新幹線佐久平駅(佐久市)の地下貯水槽から、泥などを含んだ赤褐色の排水が大量に近くの河川に流出していたことが28日、分かった。県佐久事務所環境課で排水の水質検査をした結果、重金属類は検出されず、環境への影響は少ないとしているが、漁協関係者は「鉄分を含んだ水で水生昆虫や魚類にどんな影響が出るか心配だ」としている。

 関係者の話によると、27日午後2時ごろ、同市大和田の住民から「湯川に真っ赤な水が流れている」と佐久漁業協同組合に連絡があった。漁協関係者、県環境課などが現地を調査したところ、赤い水は湯川支流の濁川に続いており、上流を調べたところ、佐久平駅からの排水が同駅西の濁川に流れ込んでいるのが判明した。環境課が行った水質調査では、重金属は検出されず、鉄分を含んでいるが、化学的酸素要求量(COD)は検出限界以下だった。
 排水が流れ込んだ原因は、同駅で同日午前中から行われていた構内の地下貯水槽にたまった沈殿泥をポンプで取り除く作業によるもので、泥混じりの赤褐色の排水が流出したらしい。貯水槽には同駅東の小田井トンネルの湧水(ゆうすい)を貯水し、土砂を沈殿させたあと、川に流している。97年の新幹線開業以来初めての沈殿土砂のしゅんせつ作業中だった。
 JR東日本長野支社は「再発防止のため、作業手順作りなどの対策を早急に立てたい」と話している。【藤澤正和】 11月29日朝刊 (毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年11月29日 19:56 in 自然環境関連

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