2006年11月20日

河口湖漁協:疑似餌「ワーム」使用禁止を決議 環境への悪影響を懸念/山梨

 河口湖漁協(富士河口湖町、山中和栄組合長)は17日夜、町内で臨時総会を開き、ブラックバスの釣りで多く使われる軟性プラスチック製の疑似餌「ワーム」が湖底に放置され湖の環境に悪影響を及ぼす可能性があるとして、使用を来年5月から禁止する方針を決めた。「釣り人が激減し、生活ができなくなる」と反対意見が相次いだが、委任状と会場での起立採決で賛成多数で決まった。

 県内水面漁場管理委員会で認められれば、ブラックバスの漁業権が認められている四つの湖(河口湖、山中湖、西湖、芦ノ湖)では芦ノ湖(神奈川県箱根町)に続いて2例目になる。
 この日は理事含め組合員41人が出席。執行部から「ワームを禁止しなければ、水見の環境の現状維持もできなくなる」と提案された。
 県花き農水産課によると、総会の結果は県に報告され、学識経験者や漁業者の代表などで作る内水面漁場管理委員会で審議、妥当だと判断されれば河口湖の漁業規則を変更することになる。漁業規則には禁止事項として盛り込まれるが罰則は定められない。
 河口湖漁協などによると、ワームが湖底の岩や水草に引っかかって糸が切れ、放置されて堆積(たいせき)したり、餌と間違えて魚が食べ消化できずに死んでしまうなど、環境によくないとして7月の理事会で使用禁止の方針を決めていた。【藤野基文】 11月18日朝刊 (毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年11月20日 13:30 in 自然環境関連, 内水面行政関連

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