琵琶湖での漁業に被害を与え、竹生島(長浜市)や伊崎半島(近江八幡市)の森林枯死の原因となっているカワウへの対策を話し合う滋賀県の総合対策計画検討協議会の初会合が27日、大津市の県大津合同庁舎内であった。来年3月までに総合計画を策定することを確認した。
会合には漁業関係者や猟友会のメンバー、学識経験者や県、市職員ら25人が出席し、それぞれの立場からカワウ被害の実情を報告した。
事務局の県は、総合計画の期間を来年4月−2011年3月としたうえで、▽銃による駆除▽防鳥ネットの設置▽植栽による森林の復元▽カワウの生態研究の実施−などを柱とする総合計画の骨子案を示した。
メンバーからは「個体数の管理をするのか、絶滅を目指すのか、目標を明確にすべき」、「竹生島、伊崎半島以外の場所も計画に盛り込むべき」などの意見が出た。同協議会では、11月と来年1月の会合で計画を検討する。 (京都新聞)