2006年09月19日

内湖に生息する魚類の変遷など発表 滋賀県環境研が研究成果の報告会

 滋賀県琵琶湖・環境科学研究センターが昨年度に手掛けた研究の成果の報告会が19日、大津市柳が崎の同センターであり、研究員6人が琵琶湖の内湖に生息する魚類の変遷や湖底の低酸素化などについて発表した。

 西野麻知子総括研究員は、1920年代以降に内湖で見つかった魚の標本の変遷をたどり、カワバタモロコやイチモンジタナゴなど内湖定住型の魚種の減少が著しい実態を明らかにした。また、ヨシ帯に出現するフナの稚魚の遺伝的解析から「地域集団を考慮して稚魚を放流しなければ種の保全は難しい」と述べた。
 熊谷道夫琵琶湖研究部門長は、長期的な湖底の水温変化や酸素濃度の低下などから、温暖化の影響で琵琶湖の生態系が大きく変わりつつある可能性を指摘した。 (京都新聞)

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2006年09月19日 23:49 in 自然環境関連

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