2006年09月09日

もったいない県政:攻防 来秋の「全国豊かな海づくり大会」、テーマなど決定/滋賀

 ◇「開催費用、他県の半額に」琵琶湖語り合う場に−−知事、企業協賛募集の方針
 来秋滋賀で開く「第27回全国豊かな海づくり大会」の県実行委の第2回総会が7日、大津市内であり、大会テーマ「この湖(うみ)を 守る約束 未来のために」や、行事計画などが決まった。実行委会長の嘉田由紀子知事は、開催費用を他の開催県の半額程度に抑える意向を表明、現金や物品提供の企業協賛を募集する方針を明らかにした。【服部正法、高田房二郎】

 水産資源の維持や海の環境保全への意識啓発、水産業の振興が目的の大会で、湖が舞台になるのは初めてとなる。昨秋に開催が決定したが、今年7月に就任した嘉田知事は、大会で琵琶湖の環境劣化の現状も広く訴える意向を示していた。
 この日の総会では冒頭、嘉田知事が「琵琶湖の漁業などは大変厳しい状況。(大会を)琵琶湖を語り合う場にし、一過性のイベントにしないようにしたい。参加性、流域性を持つ大会にしたい」などとあいさつ。24都府県から応募された3653点から、守山市立守山南中3年、横畠拓也さんの作品が大会テーマに選ばれた経緯などが紹介された。
 大会は来年11月10、11日、大津市の大津港周辺とびわ湖ホールの会場で、天皇、皇后両陛下を招いて開催される。周辺では琵琶湖環境の現状などの展示スペース「漁業・環境ミュージアム」なども設けられる予定。
 県の同大会準備室によると、近年の他県での大会費用は4億〜6億円程度。県は県支出を3億円程度に抑え、企業協賛で補う考えだ。一方、目片信・大津市長は7日の定例会見で、開催費用の縮小について「(他県の)半分にしたらこれまで開催した他府県と差異が出るのでは。協賛金は1000万円も集まらないと思う」と疑問を呈した。
 大会のプレイベントとして、作家の立松和平さんらが出演する「湖(うみ)づくりフォーラム 人と森と湖と〜かけがえのない生態系を未来に〜」が今年11月12日午後0時半、びわ湖ホールで開かれる。無料。 9月8日朝刊 (毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-滋賀-毎日新聞

Posted by jun at 2006年09月09日 10:27 in 各種イベント, 内水面行政関連

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