滋賀県東近江市栗見新田町の琵琶湖岸で27日、間伐材などの自然素材で消波堤を造る試みが行われ、住民らが長靴に軍手姿で広葉樹の小枝などの束を水中に設置した。
湖岸の砂浜が波に浸食されていくのを防ごうと、大津市の環境団体「びわ湖自然環境ネットワーク」や水資源機構などが実施した。この日は、同団体のメンバーや同機構職員ら約30人が参加。沖合20メートルの所に等間隔で打ったくいの間に、東近江市などで伐採したナラなどの広葉樹の枝約700束を次々と沈めた。
同団体によると、間伐材などを使用することで、自然に優しく波を穏やかにすることができ、10月には浜から消波堤の間にヨシを植えることで砂がたまり砂浜が広がるという。
(京都新聞)