◇瀬戸町のキリンビール岡山工場で6日まで
国の天然記念物「アユモドキ」と水辺の生物を紹介する展示が、瀬戸町万富のキリンビール岡山工場で開かれている。6日まで。
同町教委主催。アユモドキはドジョウの仲間だが、形や色がアユに似ていることからその名が付いた。生息場所は県内の一部の河川と琵琶湖、淀川水系だけで、環境省のレッドデータブックでも絶滅危惧(きぐ)種とされている。
同町は昨年、同工場や岡山淡水魚研究会の協力で人工繁殖に成功した。今回は河川で採取したアユモドキの成魚のほか、6日に人工繁殖で誕生した5ミリ〜1センチの稚魚数十匹を展示。タイリクバラタナゴやナマズなど、川に住む生物約20種類も併せて紹介している。午前9時半〜午後5時。【佐藤慶】
8月3日朝刊
(毎日新聞)