2006年07月21日

仰天! FLWシリーズが2部制に/FLW

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 20日、ラスベガスで開催さているICASTの会場で、かねてからウワサされていたWal-Mart FLWシリーズの2部制が発表された。世界最大のフィッシングショーであり、特に新製品に敏感な西海岸をベースに活動するアングラーや小売店、レップが集まるこの会場で発表されたため、その沸き返りは激しかった。ウェスタンアングラーが待ちわびたツアーレベルのトレイルがついに西海岸をベースに開催される。BPやナショナルガードの参入により、さらにノン・エンデミック(バス釣り産業外)の企業とタイアップが進むFLW Outdoorsが西海岸に触手を伸ばした。決してこの意味は小さくない。

 まずWal-Mart FLWシリーズは2部制になる。東海岸をメインにトレイルする「BPイースタンディビジョン」と西海岸をベースに開催される「ナショナルガード・ウェスタンディビジョン」に分けられる。

では最初にトーナメント・スケジュールに触れておこう。


=BP Eastern Division=
第1戦: 1月24-27日 フロリダ州レイク・オキチョビー
第2戦: 5月9-12日 アーカンソー州レイク・ダーダネル 
第3戦: 9月5-8日 ニューヨーク州レイク・シャンプレーン 
第4戦: 10月10-13日アラバマ州ピックウィック・レイク

=National Guard Western Division=
第1戦: 1月31日-2月3日 アリゾナ州レイク・ハバス
第2戦: 3月14-17 カリフォルニア州デルタ
第3戦: 9月19-22日 ワシントン州コロンビアリバー
第4戦: 10月24-27日 カリフォルニア州クリア・レイク

 FLWシリーズは今年度と同様のルールが使用される。12デイ・オフリミット、4デイ・オフィシャル・プラクティス、4デイ・トーナメント形式で開催される。最初の3日間がオープニングラウンド、最終日にはトップ10が進出する。
 全戦終了後、各ディビジョンの総合成績トップ30がプレイオフにクオリファイされ、ブラケットスタイルで競技。たとえばウェスタンのランキング1位とイースタンの30位が対戦する。この形式で3日間の大会を勝ち進み、30名がフォレスト・ウッド・カットにクオリファイされる(優勝賞金は100万ドル)。

 両ディビジョンともに優勝賞金は10万ドル(レンジャーオーナーには2万5000ドルのボーナスが加算される)。10位で1万2000ドル、60位で5000ドル、75位で3850ドル、76-100位までにBPの100ドル分ガスカードが授与される。
 エントリーフィーは3500ドル(今シーズンは2750ドルだったので、22%増)。

 FLW Outdoorsは2003年以来ストレーン戦を西海岸で開催。徐々にレピュテーションを高め、今シーズンは「西海岸では無理」と言われた出場者定員200名を達成。ウェイティングリストに数十名が名を連ねた。一方、BASSは西海岸で開催する大会では150名の定員を満たせず、平均100名で運営。足早にウェスタンオープン撤退を発表した。
 しかし、西海岸出身のアングラーの実力は高く、今年度Wal-Mart FLWツアーでROYを獲得したゲイブ・ボリバーをはじめ、多数のウェスタンアングラーが東海岸を中心に運営されるトレイルで上位入賞を果たしている。
 FLWが西海岸でプロツアーのトレイル化に踏み切ったのには、フェデレーション(TFI)がBASSからFLWに移籍した事実もあるだろう。テキサス州のように巨大な州には多くのフェデレーションメンバーが在籍しているが、カリフォルニアのフェデレーションも相当の権限を持っていた。そんな有力州がFLWに移籍。TFIをグラスルーツに敷くFLWの勢力はますます拡大。西海岸をひとつのビジネスチャンスと判断し、一気に賭けに出たと思われる。来シースンはBASS Eliteシリーズもデルタとクリア・レイクで開催するが、あれは「他人の土俵」であって、地元に根を張るアングラーが出場できるのはFLWシリーズとなる。どちらに軍配が上がるのか、来シーズンのFLWツアー参戦者リスト、シリーズ参戦者リストを吟味して判断したいことろだ。今シーズンからFLWに専念したラリー・ニクソン、ジョージ・コクラン、ジェイ・イエラス、ステイシー・キングらに続き、有名アングラーがFLW移籍を発表する可能性は高い。

+FLW Outdoors

Posted by DODGE at 2006年07月21日 20:03 in 海外トーナメント:FLW, スナップショット

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